ベトナム祝日2026年一覧|日系企業への影響
ベトナムで事業を展開する日本企業にとって、祝日制度の理解は非常に重要です。ベトナムでは日本とは異なる歴史や文化に基づいた祝日が定められており、特に旧暦に基づく休日や長期休暇となるテト(旧正月)は、企業活動に大きな影響を与えることがあります。
ベトナムの祝日は、2019年労働法(労働法第112条)により定められており、対象となる日は労働者の有給休日として扱われます。祝日に従業員を勤務させる場合には、通常より高い割増賃金の支払いが必要になるため、企業は事前に年間スケジュールを把握しておくことが重要です。
本記事では、2026年時点でのベトナム祝日一覧を紹介するとともに、祝日制度の概要や日本企業への影響について分かりやすく解説します。
ベトナム祝日は年間何日?
ベトナムの祝日は、労働法により全国共通の休日として定められています。現在の制度では、年間で11日間の祝日が設定されており、これは東南アジア諸国の中では比較的少ない水準です。
祝日は主に以下のような歴史的・文化的背景を持つ日で構成されています。
・国家の独立や歴史的出来事を記念する日
・ベトナム建国の祖先を祀る日
・国際的な労働者の日
・旧暦の正月
これらの祝日は全国の企業に適用され、外国企業であっても原則として同様に適用されます。
2026年ベトナム祝日一覧
2026年における主なベトナム祝日は以下の通りです。
| 祝日 | 日付(2026年) | 休日数 | 内容 |
| 元日 | 1月1日 | 1日 | 新年を祝う祝日 |
| テト | 2月17日〜2月21日頃 | 5日 | ベトナム最大の祝日 |
| フン王記念日 | 4月27日頃 | 1日 | 建国の祖先を祀る日 |
| 南部解放記念日 | 4月30日 | 1日 | ベトナム戦争終結 |
| メーデー | 5月1日 | 1日 | 労働者の日 |
| 建国記念日 | 9月2日〜9月3日 | 2日 | 独立記念日 |
※テトおよびフン王記念日は旧暦に基づくため、毎年日付が変動します。
ベトナム最大の祝日「テト(旧正月)」
ベトナムの祝日の中で最も重要なのが「テト(旧正月)」です。これは旧暦の正月にあたる祝日で、日本の正月と同様に家族で過ごす文化があります。
法律上の休日は5日間とされていますが、実際には前後の土日や振替休日を含めて7日〜10日程度の連休になることが多く、多くの企業や工場が長期間休業します。
この期間には多くの労働者が帰省するため、都市部では企業活動が大きく減少します。また、行政機関や銀行なども休業することが多いため、企業活動の計画を立てる際には十分な注意が必要です。
製造業などでは、テト休暇前に生産を前倒しするなどの対応が一般的に行われています。
連休になりやすい祝日
ベトナムでは祝日が週末と重なった場合、政府の方針により振替休日が設定されることがあります。そのため、実際の休日日数は毎年変動することがあります。
特に連休になりやすい祝日は次の通りです。
・南部解放記念日(4月30日)
・メーデー(5月1日)
・建国記念日(9月2日)
4月30日と5月1日は連続した祝日となるため、週末と合わせて長期連休となるケースもあります。企業によっては数日間の休業となることもあるため、事前のスケジュール管理が重要です。
ベトナム文化の日の創設検討
2026年2月に公布された政府決議「30/NQ-CP」では、文化政策を推進する取り組みの一つとして、11月24日を「ベトナム文化の日」とする制度の検討が示されました。
この政策は、ベトナム文化の発展や文化産業の振興を目的とした国家政策の一環として提案されたものです。文化遺産の保護や文化活動の促進などを通じて、ベトナム文化の価値を国内外に広めることが期待されています。
ただし、現時点ではこの文化の日は正式な祝日として決定されたものではありません。祝日として導入されるためには、労働法の改正および国会の承認が必要となります。
そのため、2026年時点では既存の祝日制度に変更はありませんが、今後の政策動向によっては祝日数が増える可能性もあります。
なお、ベトナム文化の日の創設に関する政策の詳細については、以下の記事でも解説しています。
・ベトナム祝日の追加に関する政策議論(80-NQ/TW)
・ベトナム文化の日の創設検討(政府決議30/NQ-CP)
日本企業への影響
ベトナムで事業を展開する日本企業にとって、祝日はさまざまな面で影響を与える可能性があります。
主な影響としては以下のような点が挙げられます。
・工場の稼働スケジュール
・物流や輸出入業務
・従業員の労務管理
・取引先との営業日調整
特にテト休暇は長期休業となるため、企業活動への影響が大きく、事前に生産計画や在庫管理を調整しておく必要があります。
また、祝日に従業員を勤務させる場合、ベトナム労働法では通常賃金の300%以上の割増賃金を支払う必要があります。そのため、企業は祝日の労務管理にも十分注意する必要があります。
まとめ
ベトナムの祝日は労働法により年間11日間と定められており、日本とは異なる歴史や文化に基づいた祝日制度が採用されています。特に旧暦に基づくテト(旧正月)はベトナム最大の祝日であり、多くの企業が長期休業となるため、事業活動への影響も大きくなります。
2026年のベトナム祝日では、4月30日の南部解放記念日と5月1日のメーデーが連続するため、長期連休となる可能性があります。また建国記念日も2日間の祝日となるため、企業の年間スケジュールに影響することがあります。
ベトナムで事業を行う日系企業にとっては、祝日制度を正しく理解し、工場稼働計画や労務管理、物流スケジュールなどを事前に調整することが重要です。今後も労働法改正などによって祝日制度が変更される可能性があるため、最新の制度動向を継続的に確認していく必要があります。
本内容に関するご質問や詳細なご相談については、お気軽にお問い合わせください。




