コロナ禍のベトナムGDP成長率&貿易収支

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みなさま、こんにちは。

ベトナム進出サポーターズを運営しています(株)MEIKEI 代表取締役の谷口です。 

本項は、私が日々感じるベトナムに関連するコラムを執筆する専用のブログページです。

いつもご覧頂いてありがとうございます。

早いものでもう師走、もうすぐ一年が終わろうとしています。

今年は新型コロナウィルス(COVID-19)の世界的な感染拡大によって、公私共に自粛期間が長かったせいか、あっという間に一年が過ぎてしまいました。今後、コロナがいつ終息するか分からない中で世界経済も先が見えない状況が続いていますが、コロナ終息後の世界を意識しながらしっかりと前を向いて頑張って行きたいと思います。

さて、日本でもコロナの影響を受け、倒産・廃業する企業や事業主が増えて来ており、雇用・所得の不安定、企業の債務増加はコロナ終息後の景気回復の大きな重しになるとも言われていますが、ベトナム現地の経済活動の様子はどうなのでしょうか。 
 
中国に隣接した地域に所在するベトナムは、政府主導によるコロナ対策が功を奏して、コロナの封じ込めに成功している国としても有名ですが、ベトナム現地では、経済が停滞しているというような印象を受けません。

ハノイ市やホーチミン市の都市部でロックダウン体制が敷かれた際には街中は閑散とし、企業・事業主もビジネス活動を自粛していたものですから、経済も活発には動いていませんでした。

ただ市中感染も抑制出来ている今は、街中や企業活動の様子も以前のように戻って来ているようにも思います。 

先日、ベトナムの経済に関連する貿易統計が発表されました。 

2020年1月-9月期の輸出額は、前年同期比+4.1%増の2025億7200万USD (約21兆4720億円)
輸入額は同▲0.7%減の1860億5000万USD(約19兆7210億円)。
結果、1月-9月期の貿易収支は165億2200万USD(約1兆7510億円)の貿易黒字となっている。

ベトナムは、世界中の国々がコロナ問題による経済不振で先行きが見えない中、1-9月間の輸出額は前年比+4.1%増の2025億7200万USD (約21兆4720億円)となりました。

当社もここ数ヶ月、「中国から生産ラインをベトナムに移すため、生産委託先を探してほしい」というお客様の御依頼を受け、マッチング業務にも注力しておりますが、機械加工や縫製加工のベトナムメーカーへコンタクトを取り、いろいろとヒヤリングを実施したところ、「コロナ禍でも海外向け案件の引き合いが増え、忙しく働いている」というメーカーも多かったのが印象的でした。

どうやら今回のコロナ問題によって、世界の工場であった中国を中心とした海外サプライチェーンのリスクが明るみになり、中国以外の拠点は製造ラインを移管する動きが活発化しているようです。

そのため、中国にも近く(原材料や資材の運搬も便利)、製造環境を整えたローカルメーカーも多いベトナムへ、またコロナの抑制に成功して社会活動・経済活動が停滞していないベトナムへ、世界各国の企業からの発注が急増しているのです。

そういった事情がこの貿易統計に結果として表れているのだとは思いますが、GDP成長率はどうでしょうか。

実質GDP成長率に於いても、ベトナム統計総局が9月末日、2020年1~9月の統計を前年同期比+2.1%と発表しました。なんとベトナムは、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2011年以降の同期間では最も低い成長率となったものの、プラス成長を維持したのです。 

さらに、2020年の経済展望について、同局は、「通年の成長率は2~3%」になるとの見通しを示し、世界銀行の予測レポートでもベトナムの2020年GDP成長率は+2.8%の成長を予測、世界5位につけるだろうと発表しました。

政府主導によるコロナ対策が功を奏してか、外資によるFDI投資は微少-1.8%(2020年1-9月)で済み、貿易収支は黒字で推移、GDP成長率も+2.1で成長を維持するなど、コロナ禍でも着々と経済成長を続けるベトナムは、世界経済の先行き不安に於いても、来年以降も期待出来る結果を出していると言えるのではないでしょうか。

ベトナム経済は、コロナが終息した折には、さらなる成長を続けていくことが予想され、ベトナムと関連したビジネスを展開する私自身も、このベトナムの経済統計は大変興味深く、今後のベトナムの経済成長を楽しみにしています。

コロナ問題が早く終息し、日越間の人とモノの往来が以前のように戻り、日本とベトナムの経済交流、文化交流が活性化することを切に願っています。

2020年 12月4日(金曜日)
 
ベトナム進出サポーターズ 
(株)MEIEKI  谷口