ベトナム進出 FAQ
智美高畑
ベトナム進出FAQ(トラブル・リスク管理について)
ベトナム進出FAQ – よくあるご質問 –
〈ベトナムに進出する企業様がお持ちの疑問点をこのページでご紹介いたします〉
ベトナムで事業を展開する企業にとって、労務・税務・契約管理などに関するトラブル対応は避けて通れない課題です。制度や運用ルールは年々整備されつつある一方、日本とは異なる法制度や商慣習への理解不足が、思わぬリスクにつながるケースも少なくありません。
本項では、当社によくお問い合わせ頂く「トラブル・リスク管理」に関するご質問を、以下にて御紹介いたします。
ベトナム進出企業で発生しやすいトラブルには何がありますか?
労務、税務、契約管理に関するトラブルが多く見られます。特に、現地法令の理解不足や、日本本社の運用ルールをそのまま適用してしまうことが原因となるケースが目立ちます。
労務トラブルはどのような場面で起こりやすいですか?
雇用契約、残業管理、解雇手続きに関するトラブルが典型例です。書面手続きや事前通知を軽視すると、企業側が不利な立場に置かれやすくなります。
契約書・就業規則と実際の運用が一致していない点です。形式上問題がなくても、実態と乖離している場合は行政指導や紛争の対象となることがあります。
移転価格、源泉税、損金算入要件などの解釈違いが主な原因です。税務調査では、書類の整合性と取引実態の双方が厳しく確認されます。
税務上の罰金や追徴はどのようなケースで発生しますか?
申告漏れ、期限遅延、誤った税率適用などが該当します。意図的でなくても、形式違反のみで罰金が科される場合があります。
サービス料やロイヤルティの実態が不明確な場合、損金否認や源泉税指摘のリスクがあります。契約書と業務実態の一致が重要です。
契約書に関するトラブルにはどのようなものがありますか?
契約内容が曖昧なまま締結され、紛争時に不利な解釈をされるケースがあります。準拠法や紛争解決方法の未記載は特にリスクが高いです。
ベトナムでの契約書は英語だけでも問題ありませんか?
ベトナムに進出した企業が、ベトナム国内で使用し、法的効力を持たせる契約書については、原則としてベトナム語での作成が必要です。労働契約、賃貸契約、業務委託契約など、現地での行政手続きや紛争対応を想定する契約では、ベトナム語が正式言語として扱われます。
一方で、ベトナム企業が海外企業と行う国際貿易取引においては、英語のみで契約が締結されるケースも一般的です。ただし、その契約書を税務・税関・その他行政機関へ提出する必要が生じた場合には、ベトナム語訳の添付が事実上必須となります。
このため実務上は、
• ベトナム国内で効力を持たせる契約:ベトナム語を正文
• 国際取引契約:英語契約+必要に応じてベトナム語訳
といった形で、契約の用途に応じた言語設計を行うことが重要です。
汚職・コンプライアンスリスクはどの程度意識すべきですか?
近年は取締りが強化されており、企業の内部統制が重視されています。不適切な支払いは刑事責任や事業停止につながる可能性があります。
労働災害、環境規制違反、操業許可の不備などが挙げられます。工業団地内であっても、企業側の管理責任は免れません。
安全管理体制、環境対応、労働条件の記録不備が多く指摘されます。日常的な記録管理が重要です。
事実関係の整理と証拠保全を最優先で行うことです。安易な謝罪や独断対応は、リスクを拡大させる恐れがあります。
日本本社と現地法人の連携不足はリスクになりますか?
はい。判断権限や責任範囲が曖昧だと、対応の遅れや方針不一致がトラブルを招きます。定期的な情報共有が不可欠です。
契約より関係性を重視する傾向があり、文書化が不十分になることがあります。日本企業は書面管理を徹底する必要があります。
ベトナムでトラブルが発生した場合、どの段階で専門家に相談すべきですか?
労務・税務・契約・工場運営に関するトラブルは、初期対応を誤ると問題が拡大しやすい傾向があります。行政対応や相手方との協議が必要となる前段階で、専門家に相談することで、リスクを最小限に抑えた対応方針を検討することが可能です。
当社では、ベトナム現地実務を踏まえた視点から、状況整理から具体的な対応策までサポートしておりますので、お困りの際はお気軽にご相談ください。
ベトナム進出に関するご相談、当社へのお仕事のご依頼など御座いましたら、以下のお問い合わせフォームよりご連絡頂くか、メールやお電話にて どうぞお気軽にご相談ください。