ベトナム進出 FAQ (EPE企業について)

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ベトナム進出FAQ – よくあるご質問 –

〈ベトナムに進出する企業様がお持ちの疑問点をこのページでご紹介いたします〉

ベトナムEPE企業編(EPE企業の優遇制度、Non-EPE企業など)

ベトナムに進出を検討される製造企業様は、まずEPE企業を設立するか、Non-EPE企業を設立するか、進出形態の二者選択をせまられます。EPE企業は進出前に最初にお悩みのテーマであり、どちらを選択するかによって進出後の事業展開も変わって来ることは確かです。

本項では、当社によくお問い合わせ頂く「EPE企業」に関するご質問を、以下にて御紹介いたします。

質問
ベトナムへの進出を検討していますが、EPE企業というものはどういった企業のことを言うのでしょうか?
回答
EPE企業は(Export Processing Enterprises)の略称で、輸出加工企業という意味です。「輸出加工区内で設立・操業している企業」または「工業団地内または経済区内で操業し、材料を輸入し製品化した上で最終的にすべてを輸出する企業」のことを意味します。

質問
EPE企業としてベトナムへ進出を検討中ですが、どのようなインセンティブが受けれるのでしょうか?
回答
EPE企業として受けれる優遇は、主に以下の通りです

1. 輸出入関税及び付加価値税(VAT)の免除

2. 輸出入通関に対する優遇

3. VAT申告の簡素化

質問
ベトナムでEPE企業設立を考えていますが、国内販売はできないでしょうか?
回答
いいえ、EPE企業でも一部国内販売は認められています。EPE企業として無税で入れた原材料など対して、国内利用分の関税を収めることで国内販売も可能です。ただし、将来的にEPE企業の国内販売に制限を掛ける話も行政内で検討されているのでご注意ください。

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質問
EPE企業の設立を考えていますが、Non-EPE企業に比べて、どのようなリスクがありますか?
回答
EPE企業には、税関当局に対する「原材料在庫の報告義務」が課せられています。この報告作業が非常に煩雑であり、「税関在庫」と「実在庫」に差異が生じると、差異分が損金として認められなかったり、追徴課税を課されるリスクもあります。

質問
EPE企業に比べて、Non-EPE企業は何か設立のメリットはないのでしょうか?
回答

よくNon-EPE企業はEPE企業と比較され、何もインセンティブはないと思われがちなのですが、実はNon-EPE企業でも受けれる優遇がございます。主には以下の通りです。

1. 輸出を前提とした製品を製造する場合の「原材料輸入税(関税+VAT)免税制度」

2. 固定資産(製造設備)の輸入関税に対する免除

特に1番の優遇制度を用いれば、輸出製品の原材料は無税で輸入できますし、EPE企業と大差ないインセンティブになっています。

質問
EPE企業とNon-EPE企業のどちらの形態で進出すべきか悩んでいます。どちらが良いのでしょうか?
回答
お客様が現地で展開される事業内容にもよってお薦めする形態は異なります。

現地で加工し製品を海外輸出される割合が多ければ(現状は)EPE企業の方が良いかもしれませんし、国内販売が大半であればNon-EPE企業でも良いかと存じます。ベトナムは国際社会の中で他国と二国間・多国間の貿易協定を多く締結していることから、お客様に関連する原材料や資材・製品が元々無税、または低税率で輸入出来ることもあるので、扱われるアイテムや輸出入先によっては、EPE企業でなくても十分にメリットが出る環境である場合も御座います。

ベトナムのEPE企業に関しては、こちらのページで詳しくご説明しております。ぜひ合わせてご覧ください。

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