ベトナム進出を決める決め手とは?
どのようなメリットが考えられるのか?
ベトナム進出のメリットについてご紹介いたします。
そのメリットは 主に以下の5つがあります。
1. 人件費の大幅削減が可能
2. 豊富な労働力が確保できる
3. 魅力的な立地条件・アクセスが良い
4. 魅力的な優遇税制がある
5. マーケット拡大に繋がる
1.人件費の大幅削減が可能
ベトナムの最低賃金 全国平均は、約15,600円(エリア別= 最大:18,600円 最低:12,900円)です。残業代や各種手当を加味しても 手取り20,000円 - 25,000円前後ですから、日本の賃金レベルと比較しても、まだまだこれからの国です。ベトナムに進出することで人件費削減を大いに目指せますし、進出を検討する日本企業にとっても人件費削減は、進出の大きな決め手、メリットの1つになるのではないでしょうか。
2. 豊富な労働力が確保できる
ベトナムは、総人口に対して若者(30歳以下が6割以上)が多い国です。毎年100万人のペースで人口が増加しており、将来性のある労働人口を有しています。ベトナムに進出した外資系大手メーカーが密集している地域などでは、数千人規模の従業員を雇用しますので、会社同士で従業員を確保するための賃上げで争ったり、人材不足に陥るエリアもありますが、投資先さえよく考慮して進出すれば、労働力で困ることはまずありません。
3. 魅力的な立地条件・アクセスが良い
ベトナムは、東南アジアの真ん中に位置し、北は中国、西はラオス、南西はカンボジアと接し、アセアン諸国へのアクセスも便利です。また中国と陸で国境を接しているため、中国の華南地区などからの輸送・物流も便利で、中国に拠点や取引先を持つ日系企業では資材や設備をベトナムに輸入するのに陸路をよく利用することもあります。
4. 魅力的な優遇税制がある
外資を積極的に誘致するベトナムでは、各地域、投資する業種などによって、魅力的な優遇税制を置いています。法人税は20%(2018年現在)ですが、そこから2年間無税・4年間50%減や、4年間無税・9年間50%などの優遇を受けれる場合もあります。また税引き後の当期純利益の中から配当として、日本の親会社へ無税で送金可能(日本側も95%益金不算入で配当の5%にだけ課税 )なため、ベトナムで順調に利益を出し、日本へ還元することもできます。
5. マーケット拡大に繋がる
安定した経済成長を続けるベトナムは、国内マーケットの将来性にも期待できます。元々製造拠点(国外へ輸出を目的)として進出したとしても、ベトナム国内で事業を展開し、ベトナムを深く知ることで、今後拡大し続ける内需にも挑戦できるチャンスもあるかもしれません。そうすることで、ベトナム国内、そしてベトナムからASEANなど海外マーケット拡大へ繋がるのではないでしょうか。
以上、ベトナム進出の5つのメリットについてご紹介しました。
ベトナム進出を検討する上で最も大切なことは、進出するとどのようなメリットを得られるのかを考えて、進出の意義を見つけることです。現地に進出して事業を開始した後は、順風満帆ではありません。進出前に策定した事業計画通りには行かずに、想定外のトラブルに見舞われることもありますが、進出の意義をしっかりと持っていればブレない事業展開を続けることができます。
次に大切なことは、メリットだけでなく、ベトナム進出した際にデメリットもきちんと把握し、起こりうるトラブルに対してしっかりと準備して対面することが大事です。
こちらのページでは、「ベトナム進出における3つのデメリット」についても考察しております。
ぜひ合わせてお読みいただけますと幸いです。